<配信先のみなさまへ> 明けましておめでとうございます。 昨年の親父の急逝で賀状を欠礼させていただいた方もあると思いますが、本年 も何卒よろしくお願い申し上げます。 さて、経済に若干の明るさの見えてきた昨今ですが、依然として先行きの不透 明感はぬぐえません。 さらに小泉改革も腰砕けで、年金の先行き不安や公社公団の民営化もどうなる ことやら。日本人という人種は、本当に痛い目に会わないと、性根が入らない のでしょう。これだけ借金があれば、普通の会社なら、とっくに倒産していま す。 そこで、新年号は「改革のポイント」と題して。 ================================================================= 新年の毎日新聞に掲載されていた日本電産の永守社長の言葉が印象的でした。 22社の買収を行って、22社全部を復活させた名経営者です。 曰く、「当たり前のことを当たり前にやる。業績の悪い企業はそれが出来てい ない。挨拶をする、機械を磨く、時間を守る、電話は3回以内に出る・・・・。 買収した会社にはこれを徹底的に叩き込む。3年以内に見違えるような会社に 変貌する。業績は勝手に良くなる。そのために、とことん従業員と話し合う。 ものすごいエネルギーが要るが、手を抜かない。」 今年は、まだまだ景気の回復も一部の業種を除いて期待が持てず、不透明な状 況です。にもかかわらず、連戦連勝のマネジメントの原点は、意外と単純なと ころにあるのです。 しかし、この「当たり前のことを当たり前にやる」ことが難しい昨今です。 なぜでしょうか? それは、みんなが一番大切にするものを勘違いしているの ではないでしょうか? 目先の利害、損得、個人的な事情、その時の都合。経営のしっかりした考え方 を持っていないから、判断軸がぶれるのです。永守さんは、能力の低いことを 理由にクビは切らないと明言しています。ただ、「ヤル気のない」社員は即刻 退場してもらうのだそうです。 企業は人で持っているというのが彼の持論ですから、逆にそれを実践していま す。 「当たり前のことを当たり前にやる」。今年はこれをキャッチフレーズに頑張 ろうと思います。 みなさんの熱いメッセージを期待しております。 ==================================================================