□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・・経営の現場からのヒント・・・・・・・ 【成岡マネジメントレター】第21回配信 2004年08月16日発行 〜オリンピックに見る本番での集中力〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■ 8月度の「IT世間はお盆休みに突入でしょうか? 東京の街中も、非常に静かで、今朝などは、出勤の人も半分くらい。 弊社も、大半の人がまだ、夏期休暇の真っ最中で、なにやら、気持ちの悪いく らい電話もならず、会議もなく。 こういう状況の時は、非常にたまっていた雑用が捗るので、有難いです。 ところで、今回は、時節柄、オリンピックの話題から。 先般の柔道の決勝戦をテレビで観戦された方も多かったのでは? 田村亮子、いま、谷 亮子のあの見事な金メダルには感動しました。 彼女のコメントがまた、すごいコメントで、集中力が途切れずに、最後まで 持ったのが勝因だと。 その通りで、テレビの画面からも、その集中力の迫力というか、凄さという か、充分画面から伝わってくるものがありました。相手の選手は、世界選手権 でも、いつも戦っている相手でもあり、手の内はわかっているにも係わらず、 ほとんどまともに、柔道をさせてもらえなかった、そんな集中力がありまし た。 ここ一番の大事なところで、途切れない集中力を持続できるのは、多分に精神 的なものが大きいとは思いますが、豊富な練習に裏付けられた自信があった のです。 また、日頃の練習を、漫然と時間を過ごすのではなく、本番の状況を想定し、 常にそれに備えた練習を行い、失敗のなかから成功のヒントを探し、それを繰 り返し繰り返しやって、自分のものにする、そのような習慣化が大事だと思い ます。 企業経営も同じことで、毎日がオリンピックの本番の試合と同じです。 手を抜けば業績は落ちていき、気を抜けば何かしらトラブルや事故が起こる。 営業も月末になって、ようやく当月の数字が締まったかと思えれば、また翌月 のスタートが否応なくまっている。いくら継続は力なりとはいえ、ちょっと気 分的に逃げ出したくなる気持ちも生まれてきます。 志を高くとは、理屈で分かっていても、いざ、自分自身の身になって、考える と、なかなかできないのが現実ではないでしょうか? そんなときに、今回の田村(いや谷か)亮子のように、若干28歳の女性が見事 に目の前で、自分たちが日頃できていないことをやってのけることは、喝采、 爽快を通り越して、見事というほかはありません。 勝った、負けたの結果も大事ですが、そこにたどり着く過程に、どんな努力が 隠されているのか、それは経営にとって、大変参考になるテーマです。 怪我の克服、相手の研究、新しい技の創出、そのための練習の工夫、現地のコ ンディション、事前の情報収集などなど・・・・。 オリンピックは、色々なことが学べるビッグイベントだと思いながら、深夜に 眠たい目をこすって観戦、応援しています。 ======================================================================