□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・・経営の現場からのヒント・・・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(隔週月曜日発行) 第26回配信分2004年10月25日発行 特別号2:新しく会社を創ってわかったこと 〜(株)成岡マネジメントオフィスの創業〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●今回も、前号に引き続き、成岡が会社を設立するにあたって感じたこと、 また、気づいたことで参考になりそうなことを書いてみます。 ●まず、費用や経費のことを中心に述べたいと思います。ご存知のように、 現在は、1円でも株式会社は創業可能なように、法律体系が暫定的にせよ 整備されています。時限立法だったと思いますが、最低資本金の制限が なくなって、たった1円でも、会社が創れるようになっています。 ●この特例を利用して、創業された方々も周囲に何人かいらっしゃいます。 ただ、聞いてみると、さすがに1円で創業した方はほとんどなく、2,000千円 くらいの実質資本金で創業された方が多いように思います。 ●まず、1円資本金とはいえ、会社の設立登記には、いろいろと思いがけない お金の要ることが実感として分かりました。司法書士に払う報酬は、自前で やれば要りませんが、登録免許税や印紙代は誰がやろうと必要です。また、 公証人に払う費用もバカになりません。 ●ちなみに、会社設立で150,000円、定款認証で91,500円、印鑑証明他で 7,500円、合計249,000円。10,000,000円の資本金の金融機関での別段 預金関係の手数料で52,500円。ついでに、司法書士に138,000円。 ●そもそも、公証人制度そのものに対し、懐疑的であったのに、今回の 会社登記で一層、公証人の役割とはなんぞや?と改めて疑問を感じました。 定款の認証などに、公証人のクレジットが必要であったり、また、それを証明 してもらうために、どうしてあんなに高い費用が必要なのでしょうか? ●諸外国の例は分かりませんが、どうも、明治以来、日本はお上がこう決めた ことに対し、民間が風穴を開ける事に対し、非常に制限が多く、かつ、既得権 や利権を守るため、非常に精緻な仕組ががんじがらめに出来ています。 ●前回も書きましたが、資本金も2週間は動かせませんでした。登記だけの 最低の費用でも、300千円くらいはかかりました。これで、最低資本金が 1円で創業などといっても、意味の無いことです。必ず、自分たちの不利に ならないような仕組を作ることには非常に優秀な人材が揃っているのが 日本なのです。 ●郵政の民営化も、宅急便との確執も、年金の問題も、ダイエーの再建も 根っこはおなじDNAのように思えます。民間企業の先鋭的な会社なら、朝に 気が付いた問題点は、夜には対策が実行されていることが多いのではない でしょうか? 改革のスピードが重要なのです。 ●創業の活性化には、次に、この、創業にまつわる煩雑な手続きと、それに 伴う費用の低減が焦眉の急を要する問題点です。形式だけを作っても、運用 の魂が入らないと、実効は上がりません。 ●プライバシーマークの取得も、ISMSの認証も、結局、取得後の運用の マネジメントをきちんとやるかどうかが、本当の会社が変わるきっかけに なります。取得が目的では、会社は変わりません。そういう例を、たくさん 見てきました。日常の運用をきちんと出来る仕組みづくりのお手伝いを したいと思います。 ●10月1日に創業しましたが、まだ、京都〜東京を行ったり来たりの連続 です。なかなか落ち着きません。 ===========================================================