さて、今日はお楽しみの？例の日です。
私のようなおじさんには、少々縁遠くなってきつつあるアニバーサリーです。
この日を、日本に初めて紹介して、チョコレートの売上に大きく貢献したの
は、メリーチョコレートという企業（情報化で有名な東京の企業です）だった
と記憶しています。
バレンタインの売上が、なんと、通年の売上のかなりを占めるとのことです。
ニーズを喚起し、需要を創出して、企業の業績を伸ばす。
これは、本当に素晴らしいことです。
今では、当たり前のように感じますが、当初は大変だったようです。何事も、
志が大切なのです。

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・・・・・経営の現場から・・・・・
【成岡マネジメントレター】（毎週月曜日発行）
第42回配信分2005年02月14日発行
経営ボードは独りで移動する癖をつける
〜移動中の独りの時間はものを考える時間に〜
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●最近、新幹線によく乗ります。あるいは、私用で大阪〜高知の飛行機によく
乗ります。特に、新幹線はビジネス客が多いのですが、日本人は何とのんきと
いうか、安全がただというか、大半の乗客が寝ています。

●ビジネスマンも結構乗っていますが、同僚や上司と部下などの二人連れなど
は、特に下りの新幹線では、東京から帰りになりますから、仕事も終わっての
ほっと一息も分かりますが、夕方から缶ビールを飲んで、おつまみを食べて、
弁当を食べて、上司や会社の愚痴を言う時間になっているようです。

●成岡は、移動は基本的に単独行動です。めったに、複数行動はしません。わ
がままな面もありますが、移動の時間は貴重な「ものを考える時間」と決めて
います。あまり携帯に電話もかからない、人は来ない、来客もない、最高に集
中できるこの時間に、誰か一緒だと、どうしても気を使って話しをしないとい
けなくなるし、缶ビールを飲もうといわれたら、やはりお付き合いせざるを得
ないです。

●本当に社内で忙しくて、めったにその人と話す時間がなくて、新幹線の移動
しか時間が取れないというなら、仕方ないですが、成岡の30年のビジネス経験
で、そんなことは一回しかありませんでした。それは、10年以上前ですが、聖
路加の日野原先生が、当時も滅茶苦茶忙しく、時間がないので、止む無く東京
から京都までの新幹線のグリーン車の隣に乗って、半分くらいの時間をいただ
いたことが、唯一の経験です。これを取材用語では「箱乗り」といいます。

●このマネジメントレターも、「良く書くねえ」と、お褒めの言葉もいただき
ますが、ほとんど新幹線の移動の車内か、他の乗り物の移動時間や空港などの
待ち時間に書き溜めて、それを下書きに入れておいて、引っ張り出してきて、
加工して使っています。

●この移動中に「○○を考えるんだ」、という明確な意思を持って、時間が制
限されているから、必ず着くまでに考えをまとめるんだと思えば、逆にいい考
えが出てきます。そういうものだと思います。週の、月の、一年の膨大な移動
時間をいかに有効に使うか。それは、経営ボードに課せられた大きな使命で
す。繰り返しますが、お金は継ぎ足すことが出来ても、時間は使うばかりで
す。

●経営ボードの時間の無駄、ロスは、貴重な経営資源の浪費です。浪費は
「悪」だと思ってください。まあ、いいや、という経営者の方が多いように感
じます。毎日ギラギラしている必要は無いですが、やはり、時間の有効な使い
方をいつも考えないと、時間は有限ですから。お金は、場合によっては、金融
機関から借りることもできるでしょうが。

●移動時間は、常に独りでものを考える時間に充てられれば、相当な時間が有
効に使えます。もったいないと思わないといけません。それを邪魔する人は、
貴重な経営資源の無駄使いに手を貸しています。そういう人には、きちんと教
えてあげてください。悪気があってやっているのではない人がほとんどですか
ら。気がついていないだけです。

●しかし、移動を独りでするとなると、いろいろと問題もあります。特に、荷
物の多い人は、アシスタントがいないと大変なときがありますし、資料を作る
のが複数の人間に分散していると、どうしても、誰かと一緒に行動せざるを得
ない場合もあります。でも、極力それを排除しましょう。そういう癖をつけな
いといけません。

●都内の移動も出来るだけ単独行動にしましょう。目的地で合流するようにし
ましょう。もし、そうなら、自分で地図を調べて、自分でルートを決めて、自
分で場所を理解しておかないと、たどり着けません。それも、勉強です。周囲
に聞けばいいや、と安直に考えないことです。自立することが大事です。

●昔、大卒で会社というものに入ったときに、当時の上司と初めて海外出張に
行きましたが、全部現地集合で、移動はほとんど単独行動でした。40日間ヨー
ロッパからアメリカ、南米と移動しましたが、ほとんど移動は独りでした。一
緒に移動のときも、飛行機の機内では、別々の席でした。海外出張の時の移動
は、時間も多いから、それをいかに有効に使うかは、大事な問題です。それ
と、隣が全部外国人ですから、言葉の勉強にもなりました。また、知り合いも
出来る場合もあります。当時は、メールのような便利な通信手段がなかったの
で、知り合いになってもその場限りでしたが・・・。

●少なくとも、経営の意思決定の一翼を担っている方々は、移動は単独、移動
時間はものを考える時間だと割り切ってください。付き合いが悪いとか、どう
こう言う人もいるでしょうが、大変貴重な経営資源を使っているのですから。
そして、大事なことは、徹底することと、継続することです。たまに実行は実
行になりません。いつも実行して、初めて身についたものになります。
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