このメールはBCCで配信されています。 小泉さんの次の総理は、もう、阿部さんで決まったようなもんだが、あまりに 応援団が多すぎて、応援団の間での主導権争いが始まっている。その勝ち馬に 誰が乗るかという争いだ。 政策論争をあまりやらずして、一国の宰相が選ばれるのもおかしな気持ちがす るが、もう、トップは決まりなら、次に優位な位置を占めようと思うのは人情 かもしれない。あまりに魂胆が見え透いていて、なにやら浅ましい感じがす る。 敢えてチャレンジャーになった人は、徹底的に干されるのかもしれないが、本 当の実力で決まらないところが、日本という国民性のなせる業なのだろうか。 政治の世界を笑っているが、意外と企業でも、本当に実力で人選がなされてい るかというと、大企業でもそうでもない例がある。人事というものは、いつに なっても、非常に難しい経営課題なのだ。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 最新10号分のバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからお申込ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第122回配信分2006年08月27日発行 制度や法令が変わることを前向きに取り込む 〜外部環境が変わるときはチャンスでリスク〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●たまたま、先週の金曜日に某県の介護関係の団体からの依頼を受けて、事業 者向けに介護施設のこれからの経営に関する講演をさせていただいた。介護保 険の仕組みが5年ごとに見直される、その第1回目の制度改正を受けての講演で した。 ●医療保険も介護保険もご存知のように、財政的には抜本的な改革をしない と、将来の破綻は目に見えています。そこで、政府は施設への報酬の改訂と、 利用者負担のアップを求めてきます。将来は、介護保険負担の年齢は確実に引 き下げられるでしょう。 ●どこの介護施設でも経営は楽ではないが、今後、一層厳しさが増すと予想さ れます。だから、どうすればいいのか、というのがこの講演のテーマでした。 ●また、翌日の土曜日には京都の診断協会が主催の「新診断士制度の説明会」 を開催し、50名の参加者に新しい制度の説明と取り組みの現状をお話ししまし た。 ●診断士の制度も、平成18年の4月から大きく変更があり、5年ごとの更新要件 に非常に厳しい制限がつくようになりました。企業内に所属する診断士の方 は、特に大変です。 ●質問や注文もいっぱいありましたが、いったん決まった以上、これにいかに 前向きに取り組むかを考えるしかありません。確かに、介護保険の改訂も、新 診断士制度も、いっぱい欠陥だらけです。 ●欠陥があるから反対するのはもっともですが、しかし、現実に、ことは進ん で行きます。納得できない部分があるにせよ、現実どう対応するかを考えるの が重要であって、いつまでもブーイングを言って、すむ話しではありません。 ●とにかく、外部環境が変わったのだから、それをピンチと考えるか、チャン スと考えるかは、その人の考え方次第です。アフリカに行った靴のセールスマ ンの有名な話しも、同じことです。コップに水が半分あって、「まだ半分あ る」と思う人と、「もう半分しかない」と思う人とに別れることと同じです。 ●要するに、いかに環境の変化に対応するか。法令や制度というものは、結 構、ころころ変わるものなので、かなり敏感に環境の変化に対応しないといけ ません。また、そこに、新しいビジネスチャンスもあります。環境の変化は、 何も、あなただけに変化を求めているのではありませんから。 ●確かに、その変化によってマイナスを大きく被るケースは出てくると思いま すが、等しく制度は変わるわけですから、逆に、自分のところがうまくそれを 乗り切って対応できたら、プラスに転じる可能性も大いにあります。 ●要は、企業とは環境適応業なので、いかに上手に外部環境の変化に対応する か、です。そうでないと、京都の老舗のように、何百年と永続している企業が あるわけがありません。経営とは、環の変化に、いかにうまく適合するか、な のです。   ●ダーウィンの有名なことばに、「大きい種が、強い種が残ったのではない。 環境に一番適応した種が残ったのだ。」というくだりがあります。長い目でみ たときに、このことばの重みをかみしめないといけないと思います。