このメールはBCCで配信されています。 先週号のメルマガで「安倍さん」を間違って「阿部さん」と記述したら、多く の方からさっそくのご指摘をいただいた。時節柄反応の速さにびっくりした。 氏名を書くときには充分注意しているのだが、つい、うっかりはどうしても起 こってしまう。それがないように、充分点検しているのだが。 慣れてくるとミスが起こる。車の運転も免許を取って3ヶ月目くらいが一番危 ないらしい。つい、横着になってしまうからだろう。 次第に慣れてくると手を抜く、横着になる、いい加減になる、確認をしない・ ・・、など、つい、いい加減になる。リスクマネジメントが弱いからだと痛 感。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 過去のすべてのバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからダウンロードください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第122回配信分2006年09月04日発行 民主的な意思決定には時間がかかる 〜充分聞いて、素早く決断する〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●社団法人の団体や同窓会などの任意団体の役職をさせていただいているの で、最近、その団体の会合に参加することが多くあります。人数は、都度まち まちですが、大体20名前後が多いように思います。それくらいの人数になる と、なかなか簡単に物事が決まりません。 ●ひとつの案件の報告と審議にかなり時間を要するものがいくつかあると、も うそれだけで一杯になってしまいます。それと全員が同じレベルで情報を共有 していませんから、まず、前回の確認と今回までの経過や課題の報告になり、 それをしていると時間が足りません。 ●とても熱心な審議、討議というまで至らないで時間切れになったりして、次 回先送りになるものもあります。決めないことは「悪であり罪」なのですが、 なかなか意見を集約し、まとめるのには時間とエネルギーが要ります。 ●それでも、民主的な手続きを踏む必要がありますから、なるべく多くの参加 者に意見を言ってもらえるよう、苦心します。たとえ意思決定権者が結論を決 めていても、一通り意見が出るまでは、十分に意を尽くして意見集約を図りま す。それをショートパスすると不満ばかりが残ります。 ●ここらが潮時と感じたら、出た意見を尊重し、自分の意向も踏まえ意思決定 をします。次回まで先送りはいけません。決めないことは「罪」なのです。た だし、出た意見と違う決定をするなら、説明責任を十分果たすことが重要で す。 ●意思決定権者が先に自分なりの結論を決めておくことは、悪いことではあり ません。参加者の意見が異なる場合もあるでしょう。よく言うたとえに、みん なが賛成の案件はやらない、という経営者の方もあります。もっともなことだ と思います。 ●3割賛成、7割反対くらいの案件を推し進めるくらいがちょうどいい、という 経営者の方もあります。いずれにしても、参加者の総意と自分の意思決定が異 なってもいいですが、説明責任を果たすことは重要です。そこをショートパス してはいけません。 ●反対の意見がありながら、なぜ自分はそういう決定をしたのかを、要領よ く、ポイントを外さず、きちんと説明しないといけません。誤魔化すと、意外 と見抜かれます。一度誤魔化すと、ずっと誤魔化さないと辻褄が合わなくなり ますから、これは大変です。 ●そして、充分聞いて、素早く決断することです。充分聞いたはいいけど、結 論先送りではいけません。そして、組織として一度決定したものに対しては、 賛成者も反対者も含めて、全員のベクトルが一致するように、組織をマネジメ ントしないといけません。反対者に対するフォローも必要です。 ●まず、充分に聞く。そして、素早く決断する。次に、行動に移れるように、 マインドを一致さす。この一連の流れをきちんと勘所を押さえ、配慮しながら 大胆にことを進める。これが円滑に回るようになると、組織は活性化し、結果 もついてくることでしょう。 ●上記の流れに乗らないときは、何か、どこかがおかしいのです。どこがおか しかったのかを点検し、すぐに修正しましょう。時間が経ってからより、素早 く修正すると、ダメージもそんなに大きくないうちに、修復可能となります。 充分に聞いて、素早く決断する。これがマネジメントの基本のひとつです。