このメールはBCCで配信されています。 毎年の恒例?行事なのか、小学校の同窓会に出席した。卒業は昭和39年の春。 ちょうど、東京オリンピックの年だった。この年、新幹線が完成し、名神高速 道路が西宮〜愛知県の一宮間で開通した。 40年前、高度経済成長の真っ只中で我々は小学校から中学校を駆け抜けた。そ れから10年後、大学を卒業して就職した年に、「オイルショック」に遭遇し た。 時代の変遷に翻弄され続けてはきたが、参加した「おっさん」「おばさん」 は、至極元気な人が多かった。まあ、元気でないと同窓会には来れないが。 小学校の同窓会を毎年やるのも珍しいかもしれないが、参加できることはいい ことなのだろう。とうとう、今年は恩師の先生が不参加になった。さて、いつ まで続くのだろうか。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 過去のすべてのバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからダウンロード ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第133回配信分2006年11月13日発行 好況の継続感は地方にあまりない 〜これからは地方中小企業の知恵比べ〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●依然として、景気の好調さが続いているという。戦後最長の好景気の期間を 抜き、一番になったらしい。月例経済報告も、依然として日本経済の好景気の 持続を自慢している。残念ながら、そうは実感として感じられないのは、自分 一人ではなさそうだ。 ●先日、某経済雑誌を読んでいても、経済新聞を読んでも、好景気を感じてい るのは、ごく限られた業種と地域なのだ。ご存じのように求人倍率を見ても、 東京や愛知県と、最低の沖縄や高知県とでは数倍の格差がある。先日、久しぶ りに東京に出向いたが、都心の活気は、とても地方では感じられない。 ●現在の好景気は、対米輸出に支えられた一部業種の突出した利益が、全体を 大きく牽引している。とても、広く、薄く、あまねく多くの業種や業界が好調 であるわけではない。その利益を出している大手企業も、正社員を暫時減らし ている。派遣社員やパート社員に切り替え、人件費の究極までの変動費化を 図っている。もはや、正社員一人に周囲数名の非正規社員という構図が、常識 化してきた。 ●設備投資と対米輸出の好調と、それをコスト面で支える非正規社員で成り立 つ景気維持。一般の労働者の可処分所得は、ここ数年改善されていない。社会 保険料やインフラコストの増加、減税の廃止なので、どんどん負担は増加す る。 ●もちろん、正常な企業努力でまともな利益を創出してる企業はたくさん存在 する。しかし、地方の一般の中小企業、中堅企業は、まだまだ青息吐息の企業 が多い。経営者が高齢化して、後継者が見つからず、廃業する企業もある。 ●米国の中間選挙で民主党が勝利した。北朝鮮の状況は依然として不透明。中 国の経済過熱もだんだん後退するという予測もある。これで輸出企業の業績が 停滞すると、まともに日本経済は病気に突入する。あまり悲観的になりたくは ないが、来年の経済環境は相当厳しいと感じている。 ●今年の就職戦線は完全に売り手市場だったが、彼らが社会に出ていくとき に、必ずしも同じ環境とは思えない。業種の格差と、地方の格差。この双子の 格差の解消は非常に社会的には、コストがかかりそうだ。特に、地方と中央と の格差は歴然としてきた。仕方ないと割り切れないレベルにまでなってきた。 ●地方を活性化する切り札とされてきた高速道路や新幹線が、インターネット の発達で大きな経済効果を生まなくなってきた。もう、アナログの時代は終 わったのだ。これからは、情報通信を利用し、地方での豊富な人的資源を活用 したビジネスにチャンスが生まれる。 ●地方だからできないのではなく、地方だから優位性があるビジネスが、これ からの日本経済発展のキーワードになりつつある。それを全国にアピールする のに、ほとんどコストのかからないインターネットが存在する。(地方)× (インターネット)=世界。ここまで通信インフラが整ったわけだから、世界 を相手にビジネスが出来る環境が整った。しかも、ほとんどタダ同然で。 ●これからは、中小企業も知恵比べの時代に突入した。地方だからこそできる ビジネスがあるはずだ。人的資源が都市圏に集中すると嘆くより、自分の足元 で出来ることを考えるべきだ。コストの高くつく首都圏でやるより、地方なら ではの智恵を出すことが、活性化につながるはずだ。