このメールはBCCで配信されています。 本当は?来週からハワイのマラソンを走っているはずだった。なんとか日程を やりくりして、参加のエントリーをしようと、あがいてはみたが、出来なかっ た。 これは言い訳なので、多くを語るのは避けたいが、なんとしてでもやるんだ、 という意思が希薄だったのだろう。物理的に不可能なこともあったが、努力す ればできたはずだ。 途中から諦めの心境になって、気持ちが続かなくなった。11月にイベントを入 れたことも、結果的に失敗。反省点は多くある。来年の糧にしたい。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 過去のすべてのバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからダウンロード ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第137回配信分2006年12月11日発行 同族会社のコンプライアンスの確立を 〜親族、同族経営こそ内部統制が必要〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●同族や親族が経営陣の中枢を占めている中小企業はたくさんあります。お祖 父さんが戦後創業して、お父さんが二代目で昭和40年以降会社を大きくして、 今度子息に経営を承継するというようなケースです。だいたい、こういうケー スが標準的だと思います。 ●そしてその親子関係の周辺に、叔父さんや兄弟姉妹、またはそのパートナー などが存在しているケースも多く見られます。基本的には、親子を中心とする 縦の関係と、兄弟を中心とする横の関係のしがらみがあります。縦は分かりや すいですが、横の関係は複雑になります。 ●事業承継も難しくなります。いろいろな親族が経営に絡んでいると、持ち 株、代表権、役員構成など微妙な問題が多くなり、話しが複雑になります。ま た、誰がそれを決めるのか、という意志決定の問題にもなります。なかなか答 えが出しにくい問題です。気は揉めるが、手を出しにくい課題です。 ●同族、親族役員の報酬の問題も出てきます。自分たちで決められる、いや、 決めないといけない問題なので、余計に神経を使います。多い、少ないの議論 より、そもそも、誰が何をするのか、背負うのかを明確にして、それから報酬 を決めるべきです。たいがい、逆の決め方になります。 ●名称だけを役員にしているケースもあります。専務、常務となっているの で、登記上の役員と思っていたら、名称すなわち呼称として、営業上やりやす いからとか、仮にしておこうとかの理由です。本人も登記していないことを 知っているわけです。口で言うことと、やっていることが違います。 ●使用人役員なら、使用人役員としての取り扱いをすべきです。雇用保険の問 題も出てきます。雇用保険の対象外になっているのに、実態は使用人役員で、 そのままになっているケースも、多く見られます。最近では、執行役員という ポジションもあります。意外とあいまいですが。 ●最近のキーワードで言えば、「中小企業の内部統制」になるのでしょうか。 そもそも、同族、親族で役員を固めていると、社外の人間が取締役に入ってい るケースはまれなので、極端に言えば「好きなように」できます。「好きなよ うにできる」から「好きなように」してはいけません。「できる」からこそ、 「してはいけません」。 ●内部から、外部からの「牽制」が大事なのです。足を引っ張る「牽制」では なく、本当に盗塁をささないための「牽制」が必要です。まず、各人のミッ ションを明確にすることが大事です。どうしても、「なあなあ」になりがちで す。社長は何をする、副社長は何をする、専務は何をする、常務は何をする、 A取締役は何をする・・・・。明確に決定することが大事です。 ●次に、定期的に取締役会を開催します。顧問の税理士さんも参加してもらう べきです。また、社外取締役がいれば、参加してもらいます。議長は社長がす るか、管理系の役員がします。会社の実態、売り上げ、開発、資金繰り、労務 問題、懸案の案件、将来見通しなど、議論する課題は山積のはずです。 ●そして四半期ごとに、きちんとしたレビューを作成して、金融機関などに報 告します。現状はこうなって、次の見通しはこうだと。最近の金融機関からの 融資では、このような情報開示であったり、財務面の目標が設定されたり、そ れを達成できなかったら金利優遇がなくなったりする「コベナンツ」という方 法も見られるようになりました。 ●あえて外部の金融機関からプレッシャーを受けなくても、当たり前のことを 当たり前にやることが大事です。少人数の会社で役員も同族、親族だから、そ んなことは必要ない、と思ってはいけません。そうだからこそ、きちんとやる ことが重要です。言われてからやるから、信用がないのです。 ●言われたからやるのか、言われなくてもやるのか、自発的にやるのか、全然 違います。結果は同じでも、経過は全く違います。これからは、真の内部統制 が出来ている組織こそが生き残るのでしょう。そこを金融機関も評価するし、 世間もそこを評価するのだと思います。 ●当たり前のことを、当たり前にやる。簡単そうで、実は一番大事なことがこ こにあります。それを続けられる組織は強いです。そして、継続することが大 事です。企業はゴーイングコンサーンですから、永遠に継続することが大事で す。そのためには、自発的に内部統制を固めましょう。