このメールはBCCで配信されています。 郵便局での年賀状の受付が始まり、街のポストの投函口が普通郵便と年賀状に 切り替えられた。慌しい空気が、さらに慌しくなってきた。 ご存知の方も少ないだろうが、お年玉つき年賀状のアイデアは、実は京都の林 正治という人が考え出したそうだ。秋和25年に終戦当時の混乱から、まだ新聞 に尋ね人の記事が多くあった。 それを見て、年賀状を復活すれば、消息の手がかりになるだろうとの発想でア イデアを出した。それが採用され、現在のお年玉つき年賀状が始まった。初回 の1等賞品はミシンだった。 しかし、電子メールなどの普及からお年玉つき年賀はがきの発行枚数はジリ貧 傾向になっている。50年以上も旧態依然と同じようにしていては、所詮、ジリ 貧になるのは止むを得ないことなのだろう。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 過去のすべてのバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからダウンロード ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第138回配信分2006年12月18日発行 叱るときはしっかり叱ることが大事 〜教師や親が子供を注意しない危険〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●先日某大学での講義の当番で、出向いて2回生に講義をしました。大きな階 段教室で、200名は入る教室でした。11時10分からの授業で90分間です。最初 は、雨だったこともあって、120名くらいの学生数だったと思います。 ●階段教室なので、マイクはありましたが、資料は事前に配布されたWORDのA4 で7枚。パワーポイントは設備の関係で使いませんでした。全員揃っていませ んが、時間になりましたので、担当の教授に紹介していただいて、始めまし た。 ●成岡はいろいろなところで講演したり、別の大学で授業をしたりしているの で、講義や講演は慣れています。しかし、階段教室の大教室で200名対象とな ると、なかなかありません。そして、最初からざわざわしています。 ●しばらくしてから、あまり静かにならないので、「静かにしなさい」と少々 きつめに注意しました。結構大きな声で。それでも隣の友達としゃべるのをや めない学生には、まともに指差して注意しました。 ●我慢比べみたいなところもありますが、妥協して始めると、またぞろ騒がし くなると思い、静かになるのを我慢して待ちました。そして、また授業開始。 結構空気がぴりっとして、静かになりました。 ●天気が雨なので、授業に遅れてくる学生も多く、三々五々入室してきます。 そして、友人を見つけると、横に座って、またおしゃべりが各所で始まりま す。どうも、途中から入ってきた学生には、いつもと異なる雰囲気が分から ないのでしょう。 ●しばらくして、またうるさくなってきたので、また注意。しばしの沈黙の後 から、また授業開始します。これが、数回繰り返されましたが、最後まで妥協 せずに、注意し続けました。我慢くらべのようなものです。 ●さすがに、学生もこうなると静かに聴かざるを得ず、後半は全員静かに、ま じめに授業を聞いていました。そして、寝ているものも、携帯で遊んでいるも のもなかったように思います。なかなか、最後はいい緊張感でした。 ●別の大学の授業も30名弱の小さな教室でやっていますが、私語厳禁でうるさ くなると、即刻注意します。はじめは、みんなびっくりしていたみたいです が、この先生は私語厳禁だとわかると、意外と素直です。 ●要は、日頃からきちんと注意して、躾をすれば、若い人でも学生でも、しば らく時間はかかりますが、きちんと対応できるようになります。肝心なこと は、はっきり言うことです。はっきり言わないと分からないのです。 ●地下鉄でもときどき床に座り込んでものを食べている学生もいます。混み あってきても知らん顔していますから、必ず注意しやめさします。逆にねじ込 まれることもあるかもしれませんが、見てみぬふりはいけません。 ●叱ると怒るとは違いますので、まず、きちんと注意し、なぜそうなのかを 言ってやらないといけません。やみくもに注意して叱り飛ばすようなことで は、従いません。授業とは遊びに来ているのではない、勉強しに来ている のだから、周りの人のためにも、自分のためにも静かにしなさいと。 ●それと、叱られることに慣れていません。先日の学生諸君もびっくりした顔 をしていた学生もいました。終了後のレポートにも、注意してもらって良かっ たと書かれたレポートもありました。そして、いつもよりレポートの質も高か ったように感じます。 ●確かに、いま、学校でも、家でも、会社でも、きちんと注意し、叱り、諭す ということを先輩や教師、上司がやらなくなりました。結論だけ押し付けて、 注意と指導をやってません。むしろ怒っているようにも見えます。 ●「あかんやないか」というだけで、じゃあ、こうしてみたら、ああしてみた ら、というアドバイスもありません。いじめの原点もこういうところも原因の ひとつかとも思います。まず、聞いてやって、それから、注意しないと いけません。 ●注意すべきことはきちんと言いましょう。言わない罪は後世に禍根を残しま す。教育は100年の計です。人材を育てるのは、社会全体でやることです。大 人が、上司が、教師が、きちんと継続して指導する強い意志を持つことが大切 です。そして、繰り返し言っているとできるようになります。