このメールはBCCで配信されています。 とうとうというか、いよいよというか、2006年も今回の配信をもって、終わり となります。今年一年、ご愛読を感謝します。いつも、多くの激励のメールを いただき、ありがとうございました。 懐古趣味はあまり持ち合わせていませんが、なにやら、ばたばたした1年でし た。4月や7月から新しい仕事が始まりました。6月にLLPを設立。10月から新し い事業をスタートしました。 2月から毎月発行のオフィスレターなる定期刊行物を出しました。毎月の発行 も、なかなか大変です。締め切りに追われる毎日です。高校の同窓会誌の編集 長もやりました。 あっという間の一年でしたが、適当に忙しく、適当に時間があるというのは、 難しい。ほとんど、放電ばかりでした。2007年は、少しバッテリーのチャージ が必要かもしれません。 *********************************************** 今回から新しく配信させていただく方もいらっしゃいます。 毎週月曜日の配信です。 ぜひ、ご愛読ください。 また、別のアドレスに送信希望の方は、ご連絡ください。 過去のすべてのバックナンバータイトルは、下記の成岡 マネジメントオフィスのホームページのURLにあります。 http://www.nmo.ne.jp/letter.htm バックナンバーご希望の方はホームページからダウンロード ください。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第140回配信分2007年01月01日発行 新春特別号:NMO年頭のご挨拶 〜年頭の挨拶をスローガンに終わらすな〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●新年年頭に社員の前で、新しい年の始めにあたり、挨拶をされる経営者の方 も多いかと思います。今年は、カレンダーの関係で、1月4日が初日のところ と、5日が初日のところに分かれると思います。 ●以前には、着飾った女性社員が揃って出社して、華やいだ雰囲気もありまし た。最近では、そんな光景も珍しくなりました。初日は、お神酒を飲んで、適 当にあいさつ回りをして終わりというところは、少ないのでは。 ●昨今は、そんな悠長なことを言っている場合ではありません。海外は正月三 が日という風習はほとんどなく、元旦が休日だけというところが多いのです。 海外のマーケットは、待ったなしで動いています。 ●さて、年頭にあたり、社員の皆さんの前で挨拶や訓示をされる経営者の方も 多いのではないでしょうか。正月の第一声に、トップが何を言うかは、注目さ れるところです。その挨拶を考えるので、気が重い方もあると思います。 ●簡単な挨拶だけで済ますなら、それはそれでいいのですが、トップともなる と、そういうわけにはいかないことも多いのです。特に、初めの間は緊張し て、みんな聞いているはずです。第一声が重要です。 ●ここで、短い時間で、簡潔明瞭に、力強く、インパクトのある言葉で、年頭 の挨拶が、ぴしっと決まると、今年一年頑張るぞ、という空気にもなります。 それが、だらだらした話しだと、また、同じことの繰り返しになります。 ●まず、話す内容を絞りましょう。あれも、これもはいけません。話し手と聞 き手では、立場は逆ですから、聞き手の立場で考えてください。決して、話し 手の立場で考えてはいけません。 ●ポイントは三つに絞りましょう。人間は、そう長くは集中力も続きません し、内容も忘れます。心に残る内容でないと、耳から耳へと通過するだけで す。三つ以上になると、なかなか記憶に残りません。 ●簡単な分かりやすい内容にしましょう、難しいことを、ながなが言っても分 かりません。いつもいつも、それだけを考えている経営者と違って、社員や従 業員は、担当するべき仕事があります。 ●そんな人たちに、だらだらと年頭の挨拶をしても、ネガティブになるだけ です。ここは、心に残る言葉で、短時間で、ポイントを3つに絞って、さっと 話すのがコツです。挨拶は短いほどいいのです。 ●目指すべきポイントだけでいいと思います。くどくど説明をするのは止めま しょう。今年は、何に積極的に取組んで、どうするんだ、それだけで充分で す。そのために、これこれのことをする。これに注力する。 ●特に、従業員が多かったり、事業所が複数にわたる会社では、余計にそう意 識してください。階層が増え、社員や従業員が多くなればなるほど、伝わるこ とは難しくなり、途中での障害が発生します。 ●とにかく、ピンポイントでいいから、経営者と目指す方向が一致しているこ とが先決です。ベクトルを合わすとはそういうことです。ベクトルがばらけて いると、力が合成されません。 ●経営者の仕事は、みんなの力をどううまく引き出すか、ですからそのことを 一生懸命考えるのが、トップの役割です。そのためには、年頭の挨拶のポイン トは、三つ。まず、ターゲット、次に方法、そして仕上がりのイメージを共有 します。 ●トップの年頭の挨拶が終わって、解散するときのイメージを思い描くことで す。従業員や社員の顔がいきいきして、さあ、今年もやるぞ!と決意して職場 に戻るのか、どうかは、トップの年頭のプレゼンにかかっています。 ●そういう意味では、経営者の大事な仕事は、こういう機会を通じて社員の意 識の共有を図ることです。社員のマインドを一致さすのは容易なことではあり ませんが、それができるのは経営トップだけです。とても大事な仕事だと、ま ず、意識することから始まります。