□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第154回配信分2007年04月09日発行 オフィスのレイアウトを意識的に変える 〜ファシリティマネジメントは重要〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●4月新年度のスタートです。真新しいスーツに身をくるんだフレッシュマン が新しい職場に通勤します。学校の生徒が、ちょっと大きめの制服を着て、新 しい学校に通います。今週から週末にかけては、入学式、始業式のオンパレー ドだった。 ●弊社の小さいオフィスも、3月末まで居候の中国人留学生のRさんがいったん 来なくなった。そこで、最終日に大掃除、床掃除までして、ついでに、オフィ スのレイアウトを思い切って変更した。4月7日からの経営塾のスタートもあっ たので。 ●その昔、某社にいた頃は、よく?移転や引越しの役目を仰せつかった。オ フィスの移転となると、成岡の出番だった時期があった。オフィスの移転は、 なかなか骨の折れる仕事だ。肉体的より、精神的に気を遣う。引越しに併せ て、人事異動や昇進昇格があるからだ。 ●新しいレイアウトは、その昇進昇格、異動や退職などの情報を織り込んだも のでないといけない。そうでないと、また、移動後に小幅なレイアウト変更が 必要になる。電話の工事や、いろいろと面倒なことが多い。気も遣うし、お金 も必要となる。 ●オフィスのレイアウトも、最近はフリーアドレス方式という、その日暮らし の出たところ勝負という方式も流行ってきた。ノートパソコンと一緒に、行き 場を求めて、オフィス内でジプシーの暮らしになる。その代わり、どこでも仕 事ができる。 ●それがいいかどうか分からないが、オフィスのレイアウトはトップの意思を 表す重要なポイントだ。意外と、気にかけない人もいるが、特にオフィスに滞 在する時間の長い部署は、誰の横に誰が座るか、などは仕事の連携を図る意味 では、大事なことだ。 ●それと、部署の構成メンバーの相互の意思疎通も、レイアウトによって大き く影響される。必ずしも上席の人が一番上座に位置する必要はない。むしろ、 仕事の機能から考えるべきだ。機能中心に考えていることを、内外に示すの が、レイアウトだ。 ●トップのデスクの位置も重要である。最近、大部屋方式のオフィスで、トッ プがその中心に配置しているオフィスが紹介されていたが、いいことだと思 う。社長室が別の階にあって、いつも階段を上がって、閉まったドアを開けて 入るのとは、大違いだ。 ●確かに、いろいろと差し障りのある話しもあるだろうが、それは、別室です ればいいことだ。電話も、大部屋方式だと、横で小耳にしているだけでも、参 考になる。何となく、空気や雰囲気が伝わるのもいい。どこで、どんな人が、 どのように動いているのかも、よく分かる。 ●社外への情報発信の前に、社内の風通しをよくする意味で、オフィスのレイ アウトに新しいカルチャーを持ち込んでみるのも、モティベーションアップに は効果は大きい。オフィスのファシリティマネジメントという言葉もあるくら いだ。レイアウトひとつで、メンバーのやる気もアップする。 ●物理的なロスを考慮することも必要だ。よく行くプリンターが非常に遠い位 置にあると、ロスも大きい。セキュリティにも配慮が必要になる。外部の人が 来たときの動線も、考えておかないといけない。いい加減に考えていると、大 きなしっぺ返しを食う。 ●たかが、デスクの配置というなかれ。その、ひとつひとつにトップの経営に 対する意思や姿勢を見せることができる。社員は、従業員は、それを見て、無 言のメッセージを感じる。言っていることと、やっていることを一致さす、い い機会と捉えて、人任せにしないことだ。重いものを運ぶのは、若い人に任せ ればいい。