□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第246回配信分2009年01月12日発行 「たまたま」のご縁を大切に 〜ビジネスのきっかけは「たまたま」から〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ <はじめに> ●この「とやまキトキトBIZねっと」という異業種交流会勉強会は、主催の中 野英一郎さんが勤務先の都合で大阪に転勤で在籍のときに、たまたま同じ中小 企業診断士という資格を持っていたことがご縁で、個人的にお付き合いが始 まった。そして、彼が地元富山に異動で戻ったときに立ち上げた勉強会なの だ。その立ち上げのときに、成岡が6年以上やっている「IT経営塾勉強会」の ノウハウを伝授したのがお付き合いの始まりだ。 ●その勉強会がはや1周年になり、記念の特別講演会をやるのでお声がかかっ た。たまたま連休で京都に予定がなくもなかったが、万障繰り合わせて駆けつ けた。一昨年の8月以来、1年半ぶりくらいの訪問だ。福井には仕事でちょい ちょいお邪魔するが、金沢にはとんと縁がなく、その次が富山というのも不思 議な巡り合わせだ。人生は、どこで誰と縁ができるかわからない。 ●会場は富山の商工会議所。勉強会の幹事のメンバーに会議所の方がいらし て、そこが会場となった。勉強会の幹事には、会議所の方、金融機関の方、自 分の会社を経営している方、企業に勤務の方など、さまざまだ。しかし、頑 張って1年間続いた。毎月第2土曜日と決めて、20名弱の参加者で開催されて いる。方式は、成岡が関西でやっている形式とほとんど同じだ。 <そして当日> ●しかし、富山市40万人口で、同じように続けるのも大変だ。1年間立派に続 いたことは賞賛に値する。続かないときは、はじめの数ヶ月でぽしゃることが 多い。1年間続くと、何とか形ができるものだ。3年間続くとずっと続く可能 性が高い。何でも3年というのが、ひとつの目処だ。企業でも事業でも3年間 続くと、なにやらそれらしい形ができる。3年というのは、ひとつの高い壁な のだ。 ●14時30分から1時間半講演させていただいた。基調講演のテーマは、「想い と志しの経営」。成岡の最も大事にしているキーワードを講演のテーマにさせ ていただいた。要旨は後日、この勉強会のホームページにアップされるだろう から、ここでは省略させていただく。講演の終了後、地元の経営者の方2名と パネルディスカッションを行った。そして、講演会の後は近くでの懇親会交流 会となった。 ●幹事やスタッフのみなさんには本当にお世話になった。当日は、ご当地の新 聞社の方も来て頂いて、翌日の地方紙にも記事が掲載されていた。成岡の講演 の内容がどの程度参考になったかは分からないが、何かひとつでも今後の参考 になることがあれば幸いだ。そして、翌日から、また新たに元気を出す源にな れば、こんな嬉しいことはないと思う。 <たまたまの出会いを大切に> ●講演会には50名、交流会には35名くらいの方が参加されていた。よく集まっ ていただいたと思う。参加者は、勉強会のメンバーが、いろいろなところで声 をかけ、俗に言う集客をしていただいた。本当に、考えてみれば、この日、こ の会場でお目にかかったことは、本当にたまたまの偶然だ。策略をして、周到 に計画をして、満を持して臨んだのでも、なんでもない。本当にたまたまの出 会いなのだ。 ●多くの方と名刺交換をさせていただいた。今後、どうなるか分からないお付 き合いだが、ここで会ったのも、何かの縁だ。 このご縁を大切にし、今後ど う発展させるかは、いつに本人の問題だ。それだけで終わってしまうこともあ るだろうし、結果的に大きなビジネスに発展することもあるかもしれない。 チャンスは平等、公平にある。活かすか活かさないかは、本人次第だ。 ●考えてもみれば分かるが、何かことをなすときに全く知らない人に声をかけ ることは、まずない。いくらネットが発達した社会とはいえ、全然会ったこと もない、知らない人にいきなりビジネスの話しが行くだろうか。まずないだろ う。そんな話しがあれば、何となく胡散臭い。ちょっと待てよとなるだろう。 だから、何かでご縁があったということは、非常に大きなできごとなのだ。そ れを肝に銘じないといけない。 <ビジネスはたまたまの連続> ●いろいろな会社の経営者の方の書いたものを読んでも、その事業、会社に とっての大きなできごとは、たまたまのご縁から始まっていることがほとんど だ。そのたまたまのご縁をチャンスと思って活かしたか、通り過ぎたかだけの ことだ。しかし、後になってみて、ご縁を活かしたことが大きな結果に結びつ いた。事業やビジネスでも、結局は人に連れもってくるわけだ。だからそれを 大事にしないといけない。 ●しかし、何事も初めはどうなるかは分からない。無心でことに当たれば、何 か相手の心を打つものがある。最初から何かをTakeする(もらう)ことを先行 すると、結果は良くない。まずは、Give(与える)することだ。見返りをあま り考えると、足が前に出ない。こうしたから、こうしてもらわないといけない とか、こうでなくてはならないとか、こちらの都合で考えると、ことは運ばな い。 ●出会いを活かすも、活かさないも、本人の気持ちひとつだ。すべての出会い をすべて活かせるとは思わないが、常に心にそう思っていると、自然と行動や 言動がそうなるものだ。今回はこうしようなどと考えると、できない。いつ も、どんなときも、どう心に決めておくことだ。それが分け隔てなく、公平に ことに当たれる。公平であれば、自ずと結果はついてくる。初めから結果を求 めないことだ。それが、「たまたま」を活かすコツだ。