□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第320回配信分2010年06月14日発行 NMO特別講演会が無事終了しました 〜参加者のみなさんへのお礼〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ <はじめに> ●先日の土曜日、京都市内のからすま京都ホテルの2階において2010年度NMO 特別記念講演会を開催し、盛大のうちに無事に終了した。ご講演いただいた株 式会社イシダ代表取締役社長の石田隆英氏に感謝するとともに、参加いただい たい多くのみなさんにも感謝申し上げます。当日は、予想以上に多くの参加を みて、100名の会場が満席となった。そのため、来場の方々には窮屈な思いを おかけしたと思う。この場を借りて、主催者を代表してお詫びいたします。 ●こういった講演会、懇親会などの運営は参加者の読みが非常に難しい。ま ず、会場の手配の際に、しばし考えてしまう。どれくらいの規模の会場を押さ えればいいのか、時間帯はどうするのか、会場の空きの時期と当方の希望の時 期がうまく一致するか。一番苦労するのは、日程だ。会場は確保できたが、講 師の都合とうまくかみ合わない。あるいは、講演と懇親会の会場が、同じ場所 でセットで確保できない、などなど・・・・。それと、足の便も考慮に入れな いといけない。意外と難しいものだ。 ●6月開催と例年決めてはいるが、会場の確保は半年前に行う。今回の会場 は、ホテルなのでもっと早く押さえた。特に、6月は結婚式のシーズンで、 ジューンブライトという「6月の花嫁は幸せになる」というヨーロッパの言い 伝えも依然として根強く、結構土曜日の午後はホテルが満室になる。なので、 今回は、昨年6月大阪での開催が終わった時点で予約を行った。約1年前だ し、日程を決めてしまうリスクもあるが、どこかで決断しないといけない。場 所と日程が決まらないと、何も始まらない。なので、早々と予約した。 <次に内容を検討する> ●成岡の方式は、まず日程と場所を確保する。それから、誰にお願いするのか を考える。人を先行して決めるのが本筋だろうが、人がOKでも適当な場所がな いと、結局開催に漕ぎ付けられない。なので、まずは日程と場所の決定だ。今 回は、ホテルで1年前だったから、これはまず確保できた。次に、どなたにお 願いするか、内容やテーマをどうするかの検討に入る。今年度は、昨年10月に 京都リサーチパークの20周年記念シンポジウムでご一緒させていただいた、株 式会社イシダの石田隆英氏にお願いした。 ●お願いしたまでは良かったが、極めて難儀な問題が発生した。それは、その 前後で現在会長の前社長から、当時副社長の石田隆英氏に、代表取締役がバト ンタッチされることが分かった。そに時点では、そんなにオフレコではない情 報だったが、それでもこちらはびっくりした。これは大変だなということで、 ちょうど5月から6月に社長交代があるということなので、これは諦めた方が よさそうだと、一時本気でそう思っていた。どなたか、代わりになる方を探さ ないといけないと、真剣に思っていた。 ●しかし、今回は運が良かった。前社長は、かなり以前から事業承継を綿密に お考えで、いろいろなところでいつ後継者に承継するということを、極めて明 確にお話されていた。その結果、こういう微妙な問題は、往々にして秘密裏に 進行するものだが、今回の事業承継は成岡も最近記憶にないくらい円滑に進ん だ事例だった。かくして、6月の講演会で5月の中旬でのバトンタッチだった が、チラシにもきちんとその記載をするという、極めて異例のケースだった。 本当は実現しない講演会だったかもしれない。 <段取り8割当日2割> ●実現が当初危ぶまれた講演会だったが、日頃の行いに関係なく、無事に内容 が決定し、その準備に入ることができた。だいたい、毎年開催しているので、 段取りは心得ているが、それでも予期せぬトラブルや、進行の遅延は必ず起こ ると心した方がいい。特に、印刷物の段取りは、結構神経を使う。成岡も、5 年くらい印刷会社に在籍したので、印刷物には人一倍神経を使う。名前の間違 い、経歴の間違い、その他文字の間違いには、本当にピリピリしてことに当 る。それくらい集中して校正を見る。 ●あと、写真の使用に関しても許可が要る場合がほとんどだ。そして、チラシ の配布とほぼ同時に、自社のホームページに新しいページをアップする。同時 に、毎週配信のメールマガジンで広報する。この、紙、メール、ウェブの3点 セットがうまくタイミングよく機能するように段取りを考える。チラシの納品 をこのタイミングに合わしてもらうように、コンテンツを準備する。どのツー ルが遅れても、タイミングが狂っても、あまりうまくない。もらった人のこと を考えると、やはりこれくらいきちんとしていないといけない。 ●あとは、適宜チラシを計画通り配布して、メールマガジンで広報して、何名 かの方に特別に配布を頼んだりして、当日までに集客が円滑に進むように努力 する。開催が6月中旬だから、3月から3回くらいはオフィスレターで同封で きるように段取りを考える。この講演会で利益を出すとか、儲けようかという 発想はまるでないが、一定以上の集客は必要だ。赤字、黒字以前の問題とし て、あとの懇親会での人の交流も大きな意味を持つからだ。この事前の準備が どれくらいできるかで、当日の結果が決まる。 <もう次回の構想を考える> ●じつは、このベースになっている毎月京都、大阪で開催のIT経営塾勉強会 が、京都が100回を超え大阪も60回を超えた。併せて160回以上となり、このま ま順調に回を重ねれば、来年の年末か再来年の1月に足し算すると200回に達 する。石の上にも3年という格言があるが、スタートして今、8年。10年くら いやっていると、誰かの連続試合出場ではないが、まあこれくらいにはなるも のだ。毎月というのも、本当に毎月で1回のパスもないのは、自慢していいか もしれない。いろいろと紆余曲折はあったが。 ●そこで、再来年の1月に通算200回記念の特別講演会をすることとした。こ れはもう決めたことで、会場の予約も行った。200回の記念なので、今までIT 経営塾勉強会の講師をしていただいた方で、ご参加可能な方を全員ゲストでお 呼びしようかとか、特別講演を誰にお願いしようかとか、いろいろと今から思 いをめぐらせている。あの尊敬する聖路加の日野原先生は、90歳を過ぎていま だに現役のドクターだが、以前に言われたのは「5年先までの手帳を持ってい るか?」だった。5年先の話だ。 ●医学の世界では学会での発表が重要視され、それは5年くらい先まで決まっ ているらしい。なので、5年先まで書ける手帳を持っているかと聞かれたとき は、正直びっくりした。しかし、後になって考えてみると、これくらい先のビ ジョンまで考えておけということだ。5年先はなかなか見えないが、1年半先 くらいの講演会の企画は、やってもいい。そのときに、どういう事業をして、 どういう風に仕事をしているか。昨日終わったところだが、もう次のことを考 えて歩き出した。ぜひ、みなさんのご協力で成功させたいと思っている。