□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第366回配信分2011年05月02日発行 閑話休題:連休における話題 〜やはり世の中の風を感じるには動くこと〜 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ <はじめに> ●今年の4月5月の連休は05月02日と06日を休みにすると10連休になるそう だ。たまにまとまった休みもいいが、時間はあってもお金がないと動けない。 近場の手近なところで時間を過ごすのもいいが、やはり活動するにはまずコス トがかかる。このコストが負担できるのかが、まずポイントだ。消費、消費と 叫んでも、まずは先立つものが十分いきわたってからの消費だ。資本主義経済 の原則で、しっかりもうけてしっかり使うことが大事だ。消費、投資、すべて 次の世代への発展の基礎だ。 ●若い人でご存じない方もあるだろうが、05月04日は連休にするため法律を 作って、いわば無理やり休みにした。つまり、祭日と祭日にはさまった日は国 民の休日とすると。つまり、これは05月04日を休日にして連休を作るための法 律だった。連休にした意味は、連休にしてみんなが休みが増えて、外へ出かけ る時間を増やして消費を活性化することだった。今では当然のように思ってい るが、以前はそうではなかった。内需喚起という視点でできた国民の休日だっ た。 ●しかし、今年は震災で様変わり。先日、仕事で京都の丹後半島のM市に出向 いたが、観光客の激減に見舞われている。やはり震災の影響で、自粛ムードが 高まり、旅行に出かける人が減ってしまった。修学旅行はまた挽回できるだろ うが、一般客の旅行はなかなかあとでのカバーは難しい。結局この売上の落ち 込みは最終的にはカバーできない。一説によると7割から8割り減少した旅館 もあるという。減ったから仲居さんや従業員を解雇するわけにはいかない。 <新しいモバイルメディア> ●弊社のスタッフK君がスマートフォンを買った。先週の木曜日に出かけたと 思ったら、夕方オフィスに戻ったら、携帯電話がスマートフォンになってい た。昔は携帯を買い変えるのにすごく悩んだ記憶があるが、最近はいとも簡単 にあっけらかんとして買い換える。しかも、金額もそこそこのコストだ。24回 払いの分割にして通話料込みの価格設定になっている。買いやすくはなってい る。先日、富山からわざわざ来社されたNさんもスマートフォンを使ってい た。いよいよ成岡も買い替えか。 ●また弊社税理士顧問のKさんはIpadp2への買い替えで悩んでいた。既に先行 してIpadを買って使っているのに、新しい機器が出るとすぐに欲しくなるらし い。酒も飲まずタバコもすわないから、こういう新しい機器への投資は怠らな いらしい。こういう人が全体の1割くらいは必ず存在するようだ。こういう人 たちが消費の牽引役となって新商品、新製品の先行ユーザーとなり、消費の拡 大に貢献する。しかし、個人的にはキーボードがたたきにくい感じがして、ま だ馴染めない。 ●それをどうも言い訳にして、新しいメディアへのチャレンジを回避している のではないかと、いつも自問自答している。スマートフォンなどは、もう立派 なノートパソコンだ。携帯端末というが、10年前ならデスクトップのPCよりい まのスマートフォンは性能が高い。それくらい、技術の進歩はすさまじい。こ の動きについていけるかどうかは、今後の大きな課題になるだろう。そういう 意味では、周辺で3人が新しいモバイル機器を使用しているトレンドは見逃せ ない。 <新しい門出と久しぶりのテニス> ●29日祭日には知り合いのKさんの会社設立記念パーティがあり、参加した。 実はKさんとは最近親しくしていて、この法人の設立にもいろいろとアドバイ ス差し上げた。その際、設立するなら感謝の披露パーティを開催して、50人く らい集まってもらえたら上等と言ったら、本当に実行して50人が集まった。そ して仕掛け人ということで、最初にスピーチさせていただいた。この集まった 人への感謝を忘れない限り、順調に発展するだろう。手を抜かなければだけ ど。 ●翌日には久しぶりにテニスを2時間やった。1年ぶりくらいで初めは当たる か多少不安だったが、何とかなるものでやはりスポーツは身体が覚えているも のだ。15分くらいやったら何となく感覚が戻ってきて、調子に乗って2時間 やったら翌日相当身体が悲鳴をあげていた。毎日ランニングしているが、また 使う筋肉が違うようだ。5月からKRPのお知り合いが立ち上げたテニスサーク ルでまた復活して始めようと思っている。ストレスの発散、フィジカルの維 持、そして気持ちのリセット。 ●ストレスのたまる仕事なので、気持ちの切り替えは非常に大事だ。24時間 365日ずっとストレスを抱えたままでは、身体が持たない。持たないから、切 り替えることができないと、ずっと引きずってしまう。これは危険な兆候だ。 集中して、根を詰めて、厳しい会話をやりとりして、何とかこの難局を乗り切 りたいと、会議や打ち合わせ、会談、面談の連続となる。ストレスをためない というのは無理なので、たまったストレスをどう発散するかが大事だ。身体を 動かすのが一番いい。 <動いてみるといろいろと見えてくる> ●まずは行動力が必要だ。動いてみるといろいろなものが見えてくる。多くの 人に会うと、様々な情報が入ってくる。先日訪問したM市に近い自衛隊の軍港 があるM2市では、震災復旧で自衛官が大挙東北地方に派遣されている。よっ て、町全体の人数が減少し、飲食始めいろいろな催し、イベント、行事がなく なった。その分、サービス業や飲食業が大きな痛手を受けていると言う。そう いう生々しい情報は現地にいかないと分からない。実感として感じられない。 ●設立パーティに参加して、古いお知り合いとの久しぶりの出会いがあった し、新しいお知り合いも多くできた。いろいろとお話ししていると共通点も多 く、共通の話題で盛り上がる。いつも申し上げているが、ビジネスのきっかけ はずべて「人」との関係性から生まれる。いくらインターネットが発達した世 の中といっても、全然知らない人をいきなりネットで探して、大きな金額の発 注が知らない企業や人に行くだろうか。そんなことはおそらくほとんど有り得 ないだろう。だから動くことは重要なのだ。 ●テニスサークルも、主宰者の方の呼びかけに一番に反応した。そして、お目 にかかりに行った。またそこから新しい関係性が生まれる。オフィスでデスク に向かってもいい智恵、いい考え、いい原稿は生まれない。動いている中で、 ずっと考えているからこそ、デスクに座ってぱっといろいろなものが出来上が る。座ってから考えていては難しい。いつも、動きながら考える。そして、い つも一歩早く前に出るようにする。スイッチの切り替えを素早く行う。それを 続けているといろいろなものが見えてくる。