******************************************** ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第494回配信分2013年10月14日発行 習慣化することで身に付くことシリーズその2 〜動けるマインドにするため朝身体を動かす〜 ******************************************** <はじめに> ●来年は02月16日の日曜日に開催予定の京都マラソンの抽選に当たった。昨年 度は直前の体調不良で、走る以前に棄権を余儀なくされ、悔し涙を飲んだ。今 回は昨年度の分もリベンジしないといけない。60歳を超えたので、記録より参 加して完走することを目標だ。しかし、市民ランナーとしては4時間は切りた いと思っている。その思いで、毎日毎朝身体を動かすことにしている。この毎 日毎朝の運動のおかげで、体長維持はかなりできている。体重もほとんど変わ らない。30年前の礼服がまだぴったり着られる。 ●この毎日毎朝という運動の習慣は、20年前くらいに始まった。それまで、学 生時代まで野球をやり、社会人になってからはテニスに転向しのめり込んだ。 32歳で京都に戻り、転身してからはその企業内でテニスクラブと野球部を創部 し、両方のクラブの責任者をした。野球も社員を集めてその業界の健保組合の 大会などに参加した。結構真剣勝負でやっていた。昔から野球をやっていたか ら、草野球の盗塁などはただみたいに走り回っていた。学生時代を通じて、盗 塁して殺されたことはなかった。足は結構速かった。 ●ところが、ある試合で2塁から3塁に盗塁したときに、こともあろうに完全 にセーフだったが、草野球の審判が「アウト」と言ってしまった。明らかな誤 審だが、アウトセーフの判定は草野球でもひっくりかえらない。かくて、生ま れて初めて盗塁でアウトになった。そこで反省したのは、やはり明らかにセー フでないと誤審が生まれるということだ。やはり足が少し遅くなったのかなと 反省して、以来俄然走ることに目覚めた。やはり、老化は足からくるので下半 身を鍛えることは、今後にいいだろうと走り始めた。 <禁煙がすんなり実行できた> ●生来凝り性なので、走るならやはり何か目標がないと走れない。時期的にも ランニングブームになり、各地でマラソン大会が始まっていた。京都でも平安 建都1200年記念ということで、京都シティハーフマラソンが開催された直後 だった。近所の方の勧めでこのハーフマラソン大会に参加しようと決心した。 このハーフマラソンは、平安神宮から京都市内を走り、宝が池の国際会議場を 折り返すコースだ。自宅の近所を走ることもあり、あまり不細工な状態ではま ずい。かくて、いろいろな大会に出場しようと決心した。 ●練習を始めると、意外と走れない。もっと走れると楽勝と思っていたら、や はり本気で走ると結構しんどいことが分かった。市民ランナーの標準ペース は、1kmで5分、100mを30秒、50mを15秒というのが普通だ。そんなに早くな いと思われるだろうが、これをハーフなら2時間、フルマラソンなら4時間連 続して一定のペースで走れないといけない。最初の5kmくらいは走れるだろう が、10km、20km、40kmとなると結構厳しい。何がダメかと考えると、筋肉の問 題より呼吸器系に課題があると感じた。つまり、たばこを止めないといけな い。 ●それまで高校の3年生から、たびたびの禁煙を経過して、毎日1箱20本くら いは喫煙していた。あまりヘビースモーカーではなかったが、それでも麻雀や 車を長時間運転する際などには、多くの煙草が消費された。禁煙トライもいく どとなくやったが、最高1年間の禁煙しかできなかった。しかし、走るとなれ ばやはり喫煙は最大の障害になる。かくて、ランニングをすると決心してから は、すぱっと禁煙した。最初、当然つらかったが走るときの息継ぎなどは格段 に楽になった。今までのしんどさはなんだったのか、というくらい楽になっ た。 <朝の起床は夏時間と冬時間で> ●そして、道具選び。特に大事な靴選び。ウエアーも予備を含めて数着用意し て、毎朝のランニング習慣が始まった。どうしても仕事柄、夜の時間帯は会合 や宴会、付き合いの飲食が多く、時間が設定できない。夜走る方もいらっしゃ るが、どうしても夜時間の設定ができない。かくて、朝のランニング習慣をつ けることとなった。これがやってみると相当大変で、6kmから10kmくらい走る となると、30分から1時間くらいはかかる。前後に体操、ストレッチしてから になる。そして戻ってからのシャワーなどの時間を含むと、最低1時間から1 時間半くらいは、朝の慌ただしい時間から捻出しないといけない。 ●となると、当然起床時刻を前に出さないといけない。いろいろとやってみた 結果、起床時刻は夏時間で5時、冬時間で5時30分と決定した。これは、ほぼ 今でも毎日毎朝守られている。特に前日遅くまでアルコールを飲んだ翌日は、 結構しんどい。また、カラオケなどで一層遅くなり、帰宅が翌日になった朝な どは、さすがに起床は鬼門になる。目覚ましは鳴っているが、そう簡単にぱっ とは起きられない。そこで考えたのは、そういう朝は走ろうか、やめようかと 思うと、どうしてもやめる方に意思が傾く。 ●迷うからいけないのだと考えた。何があっても毎朝走るんだと決めて起きた ら、迷わない。迷わないと動作の合間に考えないから、自然と朝の行動習慣が 決まってくる。今日はどうしようと思うと、行動が反対の方に向うから考えな いことにした。もちろん、土砂降りや台風のときは走らない。それと、朝だか ら冬場は積雪がある。この積雪は曲者で、道路のでこぼこ、マンホールなどが 分からない。一度マンホールの上でいやというほど滑りこけて、足を強打した ことがある。これはかなり痛かった。かくて積雪の朝は走らない。 <習慣とは迷わないで自然とできること> ●本格的に走り始めてから20年。当初は毎月400kmくらい走っていた。エクセ ルで毎日のランニング距離を記録して合計したりしていた。400km走ったのは 何回かしかないが、平均300kmくらい走っていただろう。とにかく毎月どこか のハーフマラソンに出場し、記録、記録というイメージで記録を追いかけて 走っていた。神戸のポートアイランドを2周する大会で、1時間30分0秒とい うのが最高タイムだ。アップダウンのほとんどない、無風曇りという絶好のコ ンディションでの大会だった。このびっくりするような記録には、現在は到底 及ばない。 ●記録、記録で走っていた時代の朝のランニングはトレーニングだった。毎日 メニューを変えて、とにかく速く、強く走ることが目的だった。周囲の景色よ り自分の筋肉、呼吸器を強くすることが目的だった。そして、出場する大会の 都度、自己記録の更新を目標にした。しかし、今はランニングを楽しむという 心の、気持ちの余裕を持つようにしている。周辺の景色を楽しみながら、季節 を感じながら、今日一日の仕事の段取りをイメージしながら走るようにしてい る。それと、昨日のストレスを汗と一緒に出すようにしている。 ●この気分転換、ギアチェンジが大事なのだ。翌日になるべく前日のストレス を引きずらないようにしている。ランニング前のスポーツドリンクと一緒に、 最低汗が出て外レスを汗と一緒に流すようにしている。この習慣が、メンタル 面で非常に重要だ。下半身を鍛えることも、老化の防止と将来への健康のため に重要だが、この気分転換も非常に重要だ。とにかく、朝に迷わないことだ。 まず走ると決めておくと走らないと気持ちが悪い。かくて、どんな宿泊出張に もランニング道具一式持参は欠かせない。これが習慣というものだろう。