**************************************************** ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第768回配信分2019年01月14日発行 これからの中小企業経営の重要課題 中小企業経営者に勧める7つの習慣:その2 〜運動の習慣〜 **************************************************** <はじめに> ・運動の習慣で大事なことは、この65歳を超えた年齢になると一番大事なこと は継続、つまり続けられるか、とういうことだ。数日、数週間、数か月やるの は、おそらく誰でもできるだろう。しかし、ずっと続けてやることは難しい。 昔から、三日坊主ということばがあるくらい、三日くらいは誰でもできる。し かし、数日、数週間、数か月、数年続けるのは難しい。難しいというというよ り、至難の業だ。これをやり切るノウハウ、コツを習得しないといけない。コ ツをゲットできると、意外と長続きする。どんな運動でも、続けるにはそれな りにコツがある。 ・まず、続けると飽きるから、飽きない工夫が必要だ。飽きないとは、毎日が 新鮮なのだ。ただ、単に毎日同じ運動を、同じように繰り返すのは難しい。難 しいというより、飽きが来る。飽きが来ると、モチベーションが一気に下が る。モチベーションが下がると継続が難しい。では、モチベーションが下がら ないためにはどうするか。あまり時間をかけないで、簡単にできて、しかも効 果的という、一挙両得というメニューを独自に開発しないといけない。テレビ の番組やいろいろな雑誌などで紹介されている運動内容は、間違っていない。 ・しかし、一番大事なことは継続できることか、どうかだ。継続するために は、実にいろいろな工夫が要る。飽きさせないために、いろいろと変化をつけ ないといけない。内容や時間帯、コースや順番など変化をつけて飽きさせない ように工夫する。あとは、その変化に富んだメニューに関して、時間とおカネ を投資する。直接のおカネよりも、どちらかというと時間を投資する。24時間 のうち、どれくらい投資をするか。おカネの投資は道具だ。あるいは着るもの だ。ウエアや道具に投資する。シューズに投資する。投資したら回収の意欲が 湧く。それが大事だ。 <4%ルールを守る> ・成岡は以前から4%ルールを提唱している。24時間の4%は約1時間だ。毎 日の生活に1時間の運動を取り入れるのはどうだろうか。決して延べ時間でフ ルに1時間身体を動かすことではない。前後を入れて1時間。24時間のうち、 睡眠時間を除いた実質稼働時間を18時間とすると、18時間のうちの1時間は6 %くらいになる。割合はどうでもいいが、毎日将来の健康のために1時間身体 を動かす。そう考えると、それほど難しいことではない。要は意思の問題で必 ずやるんだと決めておかないといけない。 ・時間的には朝がいい。昼間は仕事時間だし、まず不可能。夜時間もあるが、 夜時間は他の要因で必ずしも毎日できるとは限らない。この毎日あまり苦労な く運動が続けられる環境をいかに作るかがポイントになる。この環境づくりに 多大なエネルギーと時間、コストがかかるなら、継続は難しい。朝起きて自然 な流れですっと運動のメニューに入れるようにしておくかが、非常に重要な要 素になる。朝起きて、自然な流れで1時間を身体を動かすことに割く。それ も、構えてではなく、自然にできるようにする。簡単にできるようにする。 ・自然にできるようにするには、いちいち迷わないことだ。迷うと結構決定ま でに時間とエネルギーが必要となる。朝起きて、自然に毎日すっと運動状態に 移行する。その際に大きなエネルギーが要ったりすると続かない。最小の努力 で最大の結果を得るには、継続が前提となる。ほとんど何も考えずに習慣化し て、一連の毎日の動作に組み込む。天気や時間で選択肢を多くすると難しい。 決まったパターンを習慣的にトレースできるようにすることだ。いちいち、今 日はどうしよう、こうしようと思うと面倒になる。天気に関係なく、毎日走 る。 <日常の行動に運動を取り入れる> ・成岡の手順はこうだ。まず、朝起床する。普通は5時に起きる。そして、夏 場はすぐに、冬場は30分時間を置いて走り出す。走ったあと、30分走ってから バットの素振りを100回行う。走るのは赤身の魚と同じで持久力が必要だ。有 酸素運動と無酸素運動のバランスが大事で、特に負荷をかける事前の準備運 動、体操は重要だ。これに10分くらい時間をかける。入念にいろいろな部位を 伸ばして、休んでいた筋肉に緊張感を与える。これから徐々に運動の重さを増 やしていく前哨戦だ。体操とストレッチが終わったら、走りだす。 ・30分ほど走ってからシャワーを浴びて、みなりを整えてから朝食になる。前 後を入れての1時間の運動だから、朝ご飯は盛りだくさんに食べる。これは将 来「食の習慣」という回にお届けする予定だが、朝ご飯はエネルギーの源なの で相当しっかり食べる。そして、日常の仕事に入っていくのだが、細かい工夫 を欠かさない。まず、天候にもよるが通勤的な市内までの移動は基本はロード バイクの自転車での移動をする。この自転車が非常にいい運動になっている。 目的地までの20分くらいの往復は、天気が許せば全部自転車だ。 ・次に仕事中の移動は原則車を使わない。電車などの公共交通機関を使う。そ の際に大事なことは駅などを利用するときに、極力エレベーターやエスカレー ターを使わないことだ。階段を上り下りするのは非常にいい運動になる。階段 は1段飛ばしをして、2段で登り降りする。大事なことは、ゆっくり登り降り すること。1段飛ばしてさっさと走るのは良くない。普通に登り降りする人と 同じスピードでゆっくりと足を運ぶ。このゆっくりが非常に大事で、走ったり 駆け上がったりしてはいけない。ゆっくりが重要だ。筋肉に負荷をかけている ことを自覚しながら、ゆっくり上がる、下りる。 <おカネはかからない> ・朝の30分のランニング。片道20分の自転車。そして、日常の移動の際の階 段。これくらいを毎日心がけて習慣化すると、結構下半身が強くなる。そし て、たまのテニスやゴルフ、野球などでは極力足を使って走ることを心掛け る。ゴルフもキャディーさんには文句を言われるかもしれないが、なるべく カートには乗らない。大きなアップダウンのコースは難しいが、比較的平坦な コースではなるべくカートには乗らずに、無理のないスピードで歩くことを心 掛ける。そうすると、意外と逆に疲れない。ゆっくり、しっかりが、大事なの だ。 ・あと習慣化するのは、走る前の準備体操とストレッチ。10分ほどの時間をか けて念入りに体操し、ストレッチして筋肉に緊張感を与える。これも動作は決 まっていて、特に意識をしないでも自然に身体が動くように習慣化する。そし て、10年前から始めたバットの素振り。500歳野球に参加した当初から、時間 があれば100回の素振りを1セットとし、許せる時間によって、1セットだっ たり2セットだったり振っている。時間的には100回の素振りが5分間くらい か。雨げ降ればガレージの中で100回の素振りを行う。たったの5分間だが、 腹筋の強化には効果がある。 ・そして、朝食のあとの筋トレ。腹筋を100回、背筋を50回。ダンベルの筋ト レをいろいろと100回。これで10分間くらい。結局延べで1時間。この1時間 をひねり出すために、5時起きは必須になる。この習慣化をするのに20年くら いかかった。平成7年の阪神大震災の頃から続けている習慣だ。多少内容は変 わったが、原則はほとんど同じだ。いろいろと書いたが、ほとんどおカネはか からない。走るのも、駅の階段を上り下りするのも、バットの素振りを100回 するのも、全くコストはかからない。24時間の1時間4%ルールを習慣化する だけで、将来の健康寿命が延びれば投資効果は大きい。