**************************************************** ・・・・・経営の現場から・・・・・ 【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行) 第820回配信分2020年01月13日発行 70歳まで現役で活躍できるためのシリーズ:第5回 〜食事をマネジメントする〜 **************************************************** <はじめに> ・年末年始の特集は終わって、今週号からまた元のシリーズに戻ることになっ た。今週のテーマは「食生活」。70歳まで元気に現役で働くには、この食生活 は非常に大きな要素だ。食生活に関しては、食べるものの内容、食事を摂るリ ズムなど多くの要素があると思い、自分が実際にやっていることを書くことに した。まず、よく言われるように食べるものが偏ってはいけないということは 非常に大切な要素だ。いわゆる「偏食」は、まさに寿命を縮める最大の原因に もなる。毎日30品目を食べろとかよく書いてはあるが、なかなか外で仕事をし ている身では、そう簡単ではない。 ・とにかく偏らないようにいろいろな種類の食品を食べろということなので、 その意識を常に持っていることは大切だ。朝ご飯、昼食ランチそして晩ご飯と 3食を食べるとして、一番自分でコントロールできるのは朝ご飯だ。朝ご飯だ けは自分の裁量でいろいろと選べるし、準備もできる。そして、ほぼ習慣づけ て一定の時間帯に食べることも可能のはずだ。この朝ご飯を一定の時間にきっ ちり食べることを習慣化し、継続することで相当健康的な生活が送れる。成岡 の場合は、朝ご飯は出張や外泊などの特殊なケースを除いて、毎日同じ品目を 食べることにしている。変化がないといえばそれまでだが、効率的だ。 ・毎日同じ品目を継続して食べるからには、相当のこだわりをもって食品を選 択、選定しないといけない。テレビの健康番組や新聞、雑誌、書籍の類から、 友人の医者からの勧めなどを勘案して、いろいろと試行錯誤を繰り返してい る。発酵食品がいいと聞けば納豆に執着し、ヨーグルトがいいと聞けば必ず食 べるようにしている。朝食前の運動の後は、牛乳がいいと聞けば必ず牛乳を飲 むようにしている。それ以外にも、タマネギ、バナナ、青汁、梅干しなど多く の食品を食べるようにしている。少し野菜系が足りないと感じているが、これ はランチと晩ご飯でカバーする。とにかく、朝ご飯は決まった時間帯に同じも のを食べることだ。 <ランチしっかり、夕食あっさり> ・ランチはなかなか一定の時間帯に食べられないことが多い。それでも、おお よそ11時ぐらいから14時ぐらいまでの時間帯に何とか食べるように努力する。 ただ、朝ご飯が6時前後だから、結構昼までに時間がある。しかし、例外を除 いてコーヒー以外の食べ物は摂らないようにしている。10時ごろのおやつとい う習慣は良くない。何も食べないから結構昼ご飯のときはお腹がすいている。 オフィスで自分の裁量で時間がコントロールできるときは、少し早めに食べる こともある。ランチタイムはいっときになるので食べるところが大変混んでい ることが多い。15分も待たないといけないのは、非常にムダだ。 ・ランチは極力野菜が多いメニューを選び、定食系にする。炭水化物は夜ご飯 には食べないから、昼のランチは極力炭水化物がある定食系を食べるようにし ている。それもあまり脂肪分が多くないメニューを選んでいる。油で揚げた食 べ物より、魚系などを中心にあまり牛肉系の食べ物は摂らない。できれば、野 菜サラダなどが付いているメニューを選択できればいい。最近では、低価格で しっかりした内容の定食系のメニューを提供するチェーン店も多い。ただ困る のはビジネス街の場合、その時間帯に集中することだ。ただでさえ短い昼休み 時間を有効に使うには結構工夫が要る。 ・夕食はどうなるかわからないことが多いので、会食や飲み会のない何もない 日は極力早めに戻ってしっかり夕食を食べるようにしている。それでも数日会 食や会合、立食パーティや飲み会などが連続するときもある。さすがに3日く らい続くと結構疲れる。成岡の夕食は独特で、炭水化物は摂らない。主食は ビールで、ビールがご飯代わりになる。冬は350ml、夏は500mlが主食になり、 お米やパスタは食べない。タンパク質のおかずが1品、野菜サラダが1品。そ れで終わり。どうせ、数時間後に寝るのだから、あまり食事以降エネルギーを 使わないから、少なくていい。 <6時間ごとに食べる> ・6時に朝ご飯を食べて、12時前後にランチ、夜は6時から7時くらいになる べく食べる。この6時間刻みで食事のインターバルを取ることが大事なのだ。 そして、翌日の朝の6時まで何も食べない。そうすると12時間の時間が空い て、その間寝ると朝になって身体の体内時計が朝を感じる。そして運動をして から6時間刻みで食事をするように努める。このようなサイクルで回ると非常 にいいのだが、そうは簡単にいかない。移動中におにぎりをかき込む場合もあ る。地下鉄の電車待ちの僅かな時間にホームで食べることも多い。移動中にコ ンビニに立ち寄り、何でもいからお腹に入れることも、しばしばある。 ・原則は、食事を抜かないこと。なんでもいいから、適当な時間帯に何かを身 体に取り込むことだ。特に、朝時間に運動をしているから、お昼に結構空腹感 を味わう。なので、昼ランチは絶対にどんなことがあっても、抜かない。可能 な限り12時前後に済ますようにしている。最悪になっても、14時くらいになっ ても抜いてはいけない。仮に、今日は危ないなと思ったら、通りすがりにコン ビニでおにぎりかパンくらい食べておく。あるいは、19時から講演を2時間す るときは、可能な限り18時くらいに少し何かを食べておく。2時間ずっとしゃ べろうと思うと、結構なエネルギーが要る。先に補給をしておかないといけな い。 ・6時間ごとにうまく食事が入ればいいが、そう簡単なことではない。しか し、朝ご飯だけは自分の意思でどうにでもなるはずだ。土曜日、日曜日が休み だとして、朝ゆっくり寝ているとこの6時間リズムが狂うので、20年ほど前に 独立してからは、休日であろうが連休であろうが、正月であろうが、お盆であ ろうが、崩さないようにしている。ある意味不器用なのかもしれないが、サラ リーマンではないので有給休暇もなければ、傷病手当が出るわけでもない。健 康管理をきちんとして70歳まで働くことは、自己責任の範疇だ。相当に意思が 強く、固くないと難しいかもしれないが、いったん出来上がると意外とそうで もないものだ。 <食後の歯磨きを> ・食事に関連することで意外と大事なことは、食後の歯磨きだろう。成岡は 朝、昼、晩の3回の食事の後の歯磨きを欠かさない。まず、朝ご飯のあと、こ れは誰でもさぼらなければ食後すぐに歯磨きはできるだろう。問題は、昼のラ ンチのあとだ。オフィスでデスクに向かってべったり仕事をしている人は可能 だろうが、我々のように毎日状況が変わり、いろいろなアポイントがあり、遠 方に出かけたりすることが多い商売では、なかなか環境が整わない。しかし、 最終的には「まめ」でないといけない。面倒臭いと思ったら、何でもほとんど のことはできない。世の中は面倒なことばかりなのだ。 ・どこで、誰と、どんな状況でランチを食べるかわからないので、歯磨き、歯 ブラシ、小さなコップは持ち歩いている。また、小さなタオルも必須だ。これ を常時携行していれば、どんな場所でも歯磨きはその気さえあれば、できるだ ろう。駅のトイレ、テナントビルのトイレ、ホテルだったら最高だ。そうでな くても、行きがかりで探していれば必ず見つけることができる。要するに、そ の気があるか、ないかだ。探していれば見つけられるが、探していないと見つ けられない。神経を集中して歩いていれば、何かを探し出すことは可能だ。問 題意識の程度だと言えばそれまでだが、毎日の少しの努力の違いが大きい。 ・食事に関しては、このリズムで20年以上やってきた。これからの課題は「休 肝日」を当面週に1日作ること。将来は週に2日設定し、実行することだ。な にせ、晩ご飯はご飯がビールなので、これを抜くには相当の決心が必要だ。し かし、テニス仲間の友人から脅かされている。65歳を超えて70歳からさらにま だ現役で働くなら、休肝日を絶対に設けないといけないと、こんこんと説教さ れた。おそらく実行するなら曜日を決めないと難しい。当面、週に1日の休肝 日を木曜日にしようかと考えている。木曜日アルコールを抜くと、その後の週 末のアルコールがさぞおいしいだろうということだ。2020年の年始の誓いは 「休肝日」を設けて、実行することだ。